<5月2日 東京・トッパンホール> フランスのシャテルローで生まれたピアニスト、ジャン=クロード・ペヌティエ(Jean-Claude Pennetier)。10代の頃から数多のコンペティションで輝かしい成績を残すとともに、指揮と作曲もこなす才人(指揮者としては一流の現代音楽演奏集団アンサンブル・アンテルコンタンポランを率い、作曲家としてはピアノ作品に加えて、オペラ作品も創作している)。厚い音楽知識に裏付けされたピアニズムによって、自らのレパートリーを総覧するようなコンサートを日本で開催する。
80歳になったが、衰えを知らない。いや、それどころかますます意欲に満ちている。このことは、9人の作曲家による作品を駆けめぐるような充実したプログラムからも明らかだろう。第一部では、ショパン、シューベルト、シューマンによるロマン主義的な小品で、聴衆を自らの音楽世界に誘う。うってかわって第二部では、オアナ(Maurice Ohana、1913-92)による現代音楽的な作品から始まり、20世紀音楽の方向性を特徴づけた作曲家、ドイツのシェーンベルクとフランスのドビュッシー、フォーレが演奏される。第三部はハイドンとベートーヴェンのソナタ。軽妙なハイドンと瞑想的なベートーヴェンが対比される。
「音楽史」に対して、分け隔てなく語りかけるようなプログラムを通して、巨匠の音楽性に触れることができるだろう。2023年5月2日(火)に、トッパンホールにて。
80歳になったが、衰えを知らない。いや、それどころかますます意欲に満ちている。このことは、9人の作曲家による作品を駆けめぐるような充実したプログラムからも明らかだろう。第一部では、ショパン、シューベルト、シューマンによるロマン主義的な小品で、聴衆を自らの音楽世界に誘う。うってかわって第二部では、オアナ(Maurice Ohana、1913-92)による現代音楽的な作品から始まり、20世紀音楽の方向性を特徴づけた作曲家、ドイツのシェーンベルクとフランスのドビュッシー、フォーレが演奏される。第三部はハイドンとベートーヴェンのソナタ。軽妙なハイドンと瞑想的なベートーヴェンが対比される。
「音楽史」に対して、分け隔てなく語りかけるようなプログラムを通して、巨匠の音楽性に触れることができるだろう。2023年5月2日(火)に、トッパンホールにて。
〈文・小島広之〉
公演名 | ジャン=クロード・ペヌティエ(ピアノ) 80歳アニヴァーサリーリサイタル |
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日時 | 5月2日(火) 19:00開演(18:30開場) |
会場 | トッパンホール |
出演 | [ピアノ]ジャン=クロード・ペヌティエ |
プログラム | ショパン:マズルカ 嬰ハ短調 Op.41-4 シューベルト:4つの即興曲 D935より 第2番 変イ長調 シューマン:子供の情景 Op.15 オアナ:3つのカプリースより 第3番 シェーンベルク:3つのピアノ曲 Op.11より 第2番/第3番 ドビュッシー:《映像 第2集》より〈そして月は荒れた寺院に落ちる〉 フォーレ:舟歌第3番 変ト長調 Op.42 フォーレ:夜想曲第12番 ホ短調 Op.107 ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI-48 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110 |
チケット | 全席指定:7,000円 U-25席3,500円 |
お問い合わせ | トッパンホールチケットセンター TEL:03-5840-2222 |