プログラムはA、B、Cの3種用意されている。全プログラムに共通するベートーヴェンの《交響曲第5番〈運命〉》を基盤として、それぞれプログラムで別個のソリストが個性的な音楽を届ける。Aプログラムでは、ポーランド出身の若きピアニスト ピョートル・アレクセイヴィチ(Piotr Alexewicz、b. 2000)がベートーヴェンの《ピアノ協奏曲第5番〈皇帝〉》を奏でる。2021年に開催された第18回ショパン国際ピアノコンクールのセミファイナリスト、新進気鋭の天才肌だ。Bプログラムでは、ベルリンで生を受けた大ピアニスト、フジコ・ヘミング(b. 1932)がベートーヴェンの《ピアノ協奏曲第5番〈皇帝〉》より「第2楽章」とモーツァルトの《ピアノ協奏曲第21番》より「第2楽章」、ショパンの《ピアノ協奏曲第1番》より「第2楽章」、さらに彼女の名刺代わりの名作、ピアノソロ作品《ラ・カンパネラ》を演奏する。大スターが奏でるA、Bプログラムと並び興味を誘うCプログラムでは、モーツァルトの《オーボエ協奏曲》が演奏される。ソリストを務めるのは指揮者シェエレンベルガー。実はこの指揮者、ミュンヘン音楽演劇大学でオーボエを学び、ソロのオーボエ奏者として指揮活動に勝るとも劣らない活躍する才人なのである。
Aプログラムは名古屋、大阪、福岡、広島、札幌。Bプログラムは東京、岡山、埼玉(越谷)。Cプログラムは山口、東京(武蔵野)。2023年6月中旬から7月上旬までの期間、日本全国ですばらしい音楽を聴くことができる。
〈文・小島広之〉
公演名 | ベルリン交響楽団 《未完成》《皇帝》《運命》 |
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日時・会場 | 6月15日(木) 19:00開演(18:00開場) 【プログラムB】 東京芸術劇場 コンサートホール ●6月16日(金) 18:45開演(18:00開場) 【プログラムA】 ●6月18日(日) 14:00開演(13:00開場) 【プログラムA】 ●6月20日(火) 19:00開演(18:00開場) 【プログラムA】 ●6月23日(金) 18:30開演(17:30開場) 【プログラムB】 ●6月24日(土) 14:00開演(13:00開場) 【プログラムA】 ●6月25日(日) 14:00開演(13:30開場) 【プログラムC】 ●6月28日(水) 18:30開演(17:50開場) 【プログラムA】 ●6月29日(木) 19:00開演(18:15開場) 【プログラムC】 ●6月30日(金) 18:30開演(17:30開場) 【プログラムB】 ●7月2日(日) 15:00開演(14:00開場) 【プログラムB】 |
出演 |
[管弦楽]ベルリン交響楽団 [指揮]ハンスイェルク・シェレンベルガー、マリオ・コシック [ピアノ]ピョートル・アレクセイヴィチ【プログラムA】、フジコ・ヘミング【プログラムB】 |
プログラム | 【プログラムA】 シューベルト:交響曲第8番《未完成》 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》(ピアノ:ピョートル・アレクセイヴィチ) ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》 【プログラムB】 【プログラムC】 |
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