<5月27日・28日 東京・日生劇場> 2023年で開場60周年を迎える日生劇場。その記念すべき公演のひとつに選ばれたのが、《メデア》。パリで活躍したイタリア出身の作曲家、ルイジ・ケルビーニの代表作である《メデア》は、1797年にパリで初演されたフランス語のオペラです(フランス語のタイトルは《Médée》)。
1820年代、ロッシーニ旋風が巻き起こると世の中から忘れ去られていったこのオペラですが、月日は経ち1909年にイタリアで初演されることが決まるとイタリア語に翻訳され、これをベースに1953年マリア・カラスがフィレンツェで上演したことで《メデア》は再び光を得たのです。昨年はニューヨークのメトロポリタン歌劇場でも上演され話題になりましたが、いまだ欧米でも上演されることの少ない作品です。特に日本では、一部シーンでの抜粋やアリアの演奏機会は多々ありましたが、実は全曲演奏はされたことがなかったのだそう。
ギリシャの悲劇、舞台は古代コリントス。壮絶なる女の復讐劇が、栗山民也氏の演出により現代日本によみがえります。キャストは開場60周年にふさわしい豪華歌手たちが勢ぞろいし、タイトルロールのメデアに岡田昌子氏、中村真紀氏(ダブルキャスト)ほか、今をときめく顔ぶれがズラリ。
初演というのは記録として歴史を刻むもので、なかなか立ち会えるものではありません。あなたもいち歴史の証人として、劇場に足を運んでみてはいかが?
1820年代、ロッシーニ旋風が巻き起こると世の中から忘れ去られていったこのオペラですが、月日は経ち1909年にイタリアで初演されることが決まるとイタリア語に翻訳され、これをベースに1953年マリア・カラスがフィレンツェで上演したことで《メデア》は再び光を得たのです。昨年はニューヨークのメトロポリタン歌劇場でも上演され話題になりましたが、いまだ欧米でも上演されることの少ない作品です。特に日本では、一部シーンでの抜粋やアリアの演奏機会は多々ありましたが、実は全曲演奏はされたことがなかったのだそう。
ギリシャの悲劇、舞台は古代コリントス。壮絶なる女の復讐劇が、栗山民也氏の演出により現代日本によみがえります。キャストは開場60周年にふさわしい豪華歌手たちが勢ぞろいし、タイトルロールのメデアに岡田昌子氏、中村真紀氏(ダブルキャスト)ほか、今をときめく顔ぶれがズラリ。
初演というのは記録として歴史を刻むもので、なかなか立ち会えるものではありません。あなたもいち歴史の証人として、劇場に足を運んでみてはいかが?
<文・下司愉宇起>
公演名 | 日生劇場開場60周年記念公演 NISSAY OPERA 2023 歌劇《メデア》 |
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日時 | 5月27日(土)、28日(日) 14:00開演(13:30開場) |
会場 | 日生劇場 |
出演 | [指揮]園田隆一郎 [演出]栗山民也 [管弦楽]新日本フィルハーモニー交響楽団 [合唱]C.ヴィレッジシンガーズ [美術]二村周作 ■5月27日(土) ■5月28日(日) ■両日とも |
プログラム | ルイージ・ケルビーニ:メデア 全3幕〈イタリア語上演/日本語字幕付〉日本初演・新制作 予定上演時間:約2時間40分(休憩含む) |
チケット | 全席指定:S席12,000円 A席10,000円 B席8,000円 学生席3,000円 |
お問い合わせ | 公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場] TEL:03-3503-3111(11:00~17:00) |