クリスマス/アヴェ･マリア　ウィーン弦楽合奏団

＜12月11日　東京オペラシティ コンサートホール　ほか＞　温かみのある弦楽合奏の響きと、澄み渡る歌声のコラボレーションで、2000年の初開催以来人気を博しているコンサート、それが「クリスマス/アヴェ・マリア」だ。今年、22回目を迎える公演では、音楽の都・ウィーンから「ウィーン弦楽合奏団」が登場する。メンバーのひとりひとりが輝かしい受賞歴を持つことでも知られるウィーン・モーフィング管弦楽団の弦楽パートを増強し、ハープを加えた特別編成の合奏団である。ポーランドで活躍するソプラノ歌手、ユスティナ・スワヴィエツ＝コジェニと、南アフリカ出身のメゾソプラノ歌手、メガン・カーツが声楽ソリストを務める。どちらもオペラを中心にヨーロッパ各地で活躍する実力派である。
　本公演のプログラムは、3つのテーマを設定して構成されている。
　『3つの至福を、アヴェ・マリア』というテーマで演奏されるのは、グノー（J.S.バッハ）、シューベルト、そして近年の研究ではヴァヴィロフ作曲とも伝えられる、カッチーニの《アヴェ・マリア》。3つの《アヴェ・マリア》を聴き比べる時間はまさに至福のひとときであろう。
　ウィーンの音楽史は、モーツァルトの名前を抜きにしては語れない。『ウィーンといえばモーツァルト！』と題したテーマで、彼の傑作《踊れ、喜べ、幸いなる魂よ》より〈ハレルヤ〉などの演奏が予定されている。
　『バロックからロマン派まで、弦楽合奏のレガシー』というテーマを掲げて、弦楽合奏の歴史をたどっていくのも魅力的だ。J.S.バッハの《G線上のアリア》に始まり、ヴィヴァルディの《四季》より〈冬〉や、マスネの《タイスの瞑想曲》など、様々な時代の作品を楽しめる。とりわけ、北欧の薫り高い、シベリウスの《アンダンテ・フェスティーヴォ》に期待が高まる。
　弦楽合奏と声楽の清らかなサウンドに身を委ねて、クリスマス・ムードを存分に味わっていただきたい。

＜文・加藤新平＞

公演名	クリスマス/アヴェ･マリア ウィーン弦楽合奏団
日時・会場	●12月8日（木）　19:00開演（18:15開場） 戸田市文化会館 ●12月9日（金）　14:00開演（13:15開場） 玉村町文化センター にしきのホール ●12月10日（土）　11:30開演（10:45開場）／15:00開演（14:15開場） 横浜みなとみらいホール 大ホール ●12月11日（日）　14:00開演（13:15開場） 東京オペラシティ コンサートホール ●12月12日（月）　14:00開演（13:15開場） 東京文化会館 大ホール ●12月13日（火）　19:00開演（18:15開場） J:COMホール八王子 ●12月15日（木）　14:00開演（13:15開場） 松戸・森のホール21 大ホール ●12月16日（金）　14:00開演（13:15開場） 調布市グリーンホール 大ホール ●12月17日（土）、18日（日）　11:30開演（10:45開場）／15:00開演（14:15開場） 東京オペラシティ コンサートホール ●12月20日（火）　18:30開演（17:45開場） 菊川文化会館アエル 大ホール ●12月21日（水）　19:00開演（18:15開場） 三井住友海上しらかわホール ●12月22日（木）　19:00開演（18:15開場） 門真市民文化会館ルミエールホール 大ホール ●12月24日（土）　11:30開演（10:45開場）／15:00開演（14:15開場） 東京オペラシティ コンサートホール ●12月25日（日）　14:00開演（13:15開場） 茅ヶ崎市民文化会館 大ホール
出演	［管弦楽］ウィーン弦楽合奏団 ［ソプラノ］ユスティナ・スワヴィエツ＝コジェニ ［メゾ・ソプラノ］メガン・カーツ
プログラム	＜3つの至福を、アヴェ・マリア＞ J.S.バッハ（グノー）：アヴェ・マリア シューベルト：アヴェ・マリア カッチーニ：アヴェ・マリア ＜ウィーンといえばモーツァルト！＞ モーツァルト： ディヴェルティメント K.136 《ミサ曲 ハ短調》より〈ラウダムス・テ〉 《踊れ､喜べ､幸いなる魂よ》より〈ハレルヤ〉 ＜バロックからロマン派まで、弦楽合奏のレガシー＞ J.S.バッハ：G線上のアリア パッヘルベル：カノンとジーグ ヘンデル：《リナルド》より〈私を泣かせてください〉 ヴィヴァルディ：《四季》より〈冬〉 マスネ：タイスの瞑想曲 シベリウス：アンダンテ・フェスティーヴォ マスカーニ：《カヴァレリア・ルスティカーナ》より〈間奏曲〉 サン＝サーンス：《動物の謝肉祭》より〈白鳥〉　ほか
お問い合わせ	光藍社チケットセンター TEL：050-3776-6184（平日12:00～16:00） 光藍社ホームページ

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