<2025年1月1日~3日 東京・サントリーホール> 2024年も残すところわずか。年が明ければ、ニューイヤー・コンサートのお楽しみが待っている。元日から3日間にわたって行われる東京・サントリーホールのコンサートは、その頂点ともいえる華やかな催しだ。
主役はウィーン・フォルクスオーパー交響楽団。古典的なオペラを中心に上演する「ウィーン国立歌劇場」に対して、喜劇的なオペレッタのほか、ミュージカルなども舞台に掛ける「ウィーン・フォルクスオーパー(国民劇場)」の専属楽団(以下SOVOP)だ。1994年以来、このサントリーホールで継続的に年末・新年の演奏会を行っている。ウィーンゆかりの作曲家であるシュトラウス一家やレハール、スッペなどの軽快なオペレッタ、ワルツ、ポルカを得意とし、お正月の祝祭的な雰囲気を盛り上げてくれる。
指揮のアレクサンダー・ジョエルはウィーンで音楽を学び、歌劇場を中心にキャリアを積んできた。1993年から10年間、フォルクスオーパーの指揮者兼指導者を務め、現在は首席客演指揮者として定期的に劇場で振り、確固とした信頼関係を築いている。気品と情熱を兼ね備えた音色作りに定評があり、ウィーン独特の音楽的ニュアンスの表現もお手の物だ。
今回のプログラムはヨハン・シュトラウスⅡ世の生誕200年を記念するもので、ソプラノのシピーウェ・マッケンジー、テノールのズザボル・ブリックナーに加えてバレエ・アンサンブルSOVOPウィーンも登場する豪華さ。オペレッタのアリアや重唱、バレエ・シーンも披露される。
開演前にはブルーローズ(小ホール)でプレ・コンサートも催され、三が日の午後を陽気な音楽で満たしてくれるだろう。
<文・小出和明>
公演名 | キユーピー スペシャル サントリーホール ニューイヤー・コンサート 2025 ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団 |
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日時 | 2025年1月1日(水・祝)、2日(木)、3日(金) 14:00開演(13:00開場) |
会場 | サントリーホール 大ホール |
出演 | [ソプラノ]シピーウェ・マッケンジー [テノール]ズザボル・ブリックナー [指揮]アレクサンダー・ジョエル [管弦楽]ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団 [舞踊]バレエ・アンサンブルSOVOPウィーン |
プログラム | 【ヨハン・シュトラウスⅡ世 生誕200年記念特別プログラム】 ヨハン・シュトラウスⅡ世:オペレッタ『こうもり』序曲 ヨハン・シュトラウスⅡ世:オペレッタ『ジプシー男爵』より「こんなに悲惨で こんなに高貴な人は」 ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ『春の声』作品410 ヨハン・シュトラウスⅡ世:オペレッタ『ウィーン気質』より「僕が君の夫になった時は」 ヨハン・シュトラウスⅡ世:『常動曲(音楽の冗談)』作品257 ヨハン・シュトラウスⅡ世:オペレッタ『ウィーン気質』より「これだけは許せない」 ヨハン・シュトラウスⅡ世:『シャンパン・ポルカ』作品211 ヨハン・シュトラウスⅡ世:『皇帝円舞曲』作品437 ホリク:『一月一日~ヨハン・シュトラウス風』 レハール:オペレッタ『ほほえみの国』より「君は私の心のすべて」 ヨハン・シュトラウスⅡ世:『トリッチ・トラッチ・ポルカ』作品214 レハール:『ジュディッタ』より「私の唇 それは情熱な口づけをするため」 ヨハン・シュトラウスⅡ世:ポルカ・シュネル『浮気心』作品319 レハール:オペレッタ『ほほえみの国』より「僕たちがここまで愛してしまったのは なぜ」 ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ『美しく青きドナウ』作品314 |
チケット | 全席指定:S席15,000円 A席13,000円 B席11,000円 U25席2,000円 |
お問い合わせ | サントリーホール TEL:0570-55-0017 |