<7月22日 神奈川・横浜みなとみらいホール ほか> 日本フィルハーモニー交響楽団が子どもたちのために贈る「夏休みコンサート」は、2023年で49回目を迎えた。「初めてクラシック音楽を聴く子どもたちに、家族と一緒に本物のオーケストラをお聴きいただきたい」という願いを込めて1975年に始まった「夏休みコンサート」は、長きにわたって多くの人に愛され、子どものころに「夏休みコンサート」で初めてクラシック音楽に触れた子どもたちが、大人になって自分の子どもや親を連れて訪れる“三世代コンサート”となっている。
7月15日(土)から8月6日(日)にかけて、全16公演が開催される今年度は、7月公演の指揮を梅田俊明、8月公演の指揮を大井剛史が務める。
コンサートは3部構成となっており、第1部ではエルガーの《威風堂々》や、《パッヘルベルのカノン》、そしてハチャトゥリアンの《剣の舞》と、オーケストラの多彩な音色を楽しめる作品をお届けする。
第2部は、「あこがれのピアノ」「バレエ《シンデレラ》」というふたつのプログラムが用意されている。7月15日(土)、相模女子大学グリーンホールを皮切りに、7月30日(水)までの11公演で楽しむことができるのは、プロコフィエフのバレエ《シンデレラ》。スターダンサーズ・バレエ団と共に披露するこの作品は「夏休みコンサート」の人気プログラムのひとつ。誰もが知っている「シンデレラ」の物語をバレエで楽しめる。
8月4日(金)から8月6日(日)までの5公演では、「あこがれのピアノ」と題して、チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で日本人史上初の第1位に輝いたピアニスト、上原彩子の独奏でモーツァルトの《トルコ行進曲》やショパンの《別れの曲》、上原自身の編曲によるチャイコフスキーの《花のワルツ》を演奏したのち、第2部の後半では、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番《皇帝》の第1楽章を上原と日本フィルの共演で披露する。
第3部は「みんなでいっしょに!」と題し、NHK『うたって・ゴー』で「うたのおねえさん」を4年間担当したことでも知られる、歌手の江原陽子のお話とうたをお届け。映画『となりのトトロ』より《さんぽ》、アニメ『忍たま乱太郎』より《勇気100%》、そして《赤とんぼ》は、世代を超えて心に響くことだろう。ステージと客席がひとつになる、この感動を、ぜひ肌で感じてほしい。
また、7月17日(月・祝)にはロームシアター京都で、7月25日(火)には杉並公会堂でも公演が行われる。
オーケストラを初めて聴く子どもたちにとっても、クラシック音楽に長年親しんできた人にとっても楽しめる「夏休みコンサート」。「ららら♪クラブ」をご覧の読者にも、夏休みのお出かけ先としてお勧めしたい。
<文・加藤新平>
公演名 | 日本フィル 第49回 夏休みコンサート 2023 |
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日程・会場 | ●7月15日(土) 14:00開演(13:15開場) 相模女子大学グリーンホール 大ホール ●7月22日(土) 13:00開演(12:15開場)/16:30開演(15:45開場) ●7月23日(日) 14:00開演(13:15開場) ●7月24日(月) 14:00開演(13:15開場) ●7月28日(金) 13:00開演(12:00開場)/17:00開演(16:00開場) ●7月29日(土) 13:00開演(12:15開場)/16:30開演(15:45開場) ●7月30日(日) 13:00開演(12:15開場)/16:30開演(15:45開場) ●8月4日(金) 14:00開演(13:15開場) ●8月5日(土) 13:00開演(12:15開場)/16:30開演(15:45開場) ●8月6日(日) 13:00開演(12:15開場)/16:30開演(15:45開場) |
出演 |
【7月15日(土)~7月30日(日)公演】 [指揮]梅田俊明 [お話とうた]江原陽子 [バレエ]スターダンサーズ・バレエ団 [バレエ演出・振付]鈴木稔 【8月4日(金)~8月6日(日)公演】 |
プログラム |
●第1部 エルガー:行進曲《威風堂々》より第1番 パッヘルベル:カノン ニ長調 ハチャトゥリアン:バレエ音楽《ガイーヌ》より〈剣の舞〉 ●第2部 【8月4日(金)~8月6日(日)公演】 ●第3部 |
チケット |
全席指定 S席:子ども3,400円/大人5,400円 A席:子ども2,700円/大人4,400円 B席:子ども2,000円/大人3,400円 ※4歳未満は入場不可 |