<5月24日 東京・浜離宮朝日ホール> ルゥォ・ジャチン(Luo Jiaquing、b. 1999)は、アメリカのニューイングランド音楽院でダン・タイ・ソンから学ぶ、中国出身の気鋭の若手ピアニストである。2001年から3年おきに開催されている仙台国際音楽コンクールの第8回大会(2022年)ピアノ部門では、審査委員長である野平一郎からも高い評価を得て、第1位を獲得。日本の聴衆たちにも強い印象を与えた。
5月24日(水)、仙台国際音楽コンクール優勝を記念するソロ・リサイタルが浜離宮朝日ホールで開催される。東京の聴衆にもジャチンの音楽を聴く機会が与えられる。
コンクールでも高い評価を得たシューマン《ピアノ・ソナタ第1番》がプログラムの頭に置かれる。若きシューマンと若きジャチンの呼応によって幕を開けるコンサートは、スクリャービンの《ピアノ・ソナタ第7番〈白ミサ〉》《ピアノ・ソナタ第9番〈黒ミサ〉》で、無調的な、しかし官能的人間性に満ちた晦渋(かいじゅう)な世界に進行する。次いで演奏されるのが、フォーレの《ヴァルス・カプリス第1番》。そして最後には、ポーランド出身の作曲家、シュルツ=エヴラーによる《ヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」によるアラベスク》。お馴染みのワルツの旋律が、ヴィルトゥオーゾ的な装飾によって華美に彩られる。
自らのピアノが持つさまざまな側面を紹介するような意欲的なレパートリーによって、日本の聴衆に最も新鮮な音楽を提供する。
5月24日(水)、仙台国際音楽コンクール優勝を記念するソロ・リサイタルが浜離宮朝日ホールで開催される。東京の聴衆にもジャチンの音楽を聴く機会が与えられる。
コンクールでも高い評価を得たシューマン《ピアノ・ソナタ第1番》がプログラムの頭に置かれる。若きシューマンと若きジャチンの呼応によって幕を開けるコンサートは、スクリャービンの《ピアノ・ソナタ第7番〈白ミサ〉》《ピアノ・ソナタ第9番〈黒ミサ〉》で、無調的な、しかし官能的人間性に満ちた晦渋(かいじゅう)な世界に進行する。次いで演奏されるのが、フォーレの《ヴァルス・カプリス第1番》。そして最後には、ポーランド出身の作曲家、シュルツ=エヴラーによる《ヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」によるアラベスク》。お馴染みのワルツの旋律が、ヴィルトゥオーゾ的な装飾によって華美に彩られる。
自らのピアノが持つさまざまな側面を紹介するような意欲的なレパートリーによって、日本の聴衆に最も新鮮な音楽を提供する。
〈文・小島広之〉
公演名 | 第8回仙台国際音楽コンクール優勝記念 ルゥォ・ジャチン ピアノリサイタル【東京公演】 |
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日時 | 5月24日(水) 19:00開演(18:30開場) |
会場 | 浜離宮朝日ホール |
出演 | [ピアノ]ルゥォ・ジャチン |
プログラム | シューマン:ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 Op.11 スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第7番 Op.64 《白ミサ》、ピアノ・ソナタ 第9番 Op.68 《黒ミサ》 フォーレ:ヴァルス・カプリス 第1番 イ長調 Op.30、舟歌 第1番 イ短調 Op.26、即興曲 第2番 ヘ短調 Op.31、ノクターン 第6番 変ニ長調 Op.63、ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.84-8 シュルツ=エヴラー:ヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」によるアラベスク |
チケット | 全席指定:一般:3,500円 学生:1,500円 |
お問い合わせ | 仙台市市民文化事業団音楽振興課 TEL:022-727-1872(平日9:30~17:00) |