バッハ、ブラームスから、デヴィッド・ボウイ、ニルヴァーナ、アフリカの讃美歌まで。チェロ界の鬼才ジョヴァンニ・ソッリマが盟友メロッツィと創始し、世界中で成功を収める「100 チェロ 」コンサートが今年3月、大阪・堺に上陸。プロ・アマチュアを問わず日本中から応募した老若男女が奏でる圧倒的な響きに、会場は興奮に包まれた。ソッリマに導かれ、リハーサルの中で、自らの殻を破り解き放たれていった150人。時空も境界も超える音楽の力を描く。
<文・NHK>
【放送予定】 BS :6月25日(水) 午後8:00~8:59
(BSP4Kでは先行して 6月21日(土) 午後6:00~6:59 放送)


<100CELLOS by Giovanni Sollima & Enrico Melozziについて>
2012年、イタリア・ローマの歴史ある劇場で始まった「100チェロ」。プロもアマチュアも年齢も国籍も関係なく、「チェロを愛する」という一点でつながった100人がステージでひとつの音楽をつくりあげるイベントです。その中心にいたのが、イタリアを代表するチェリスト・作曲家のジョヴァンニ・ソッリマと、共同創設者のエンリコ・メロッツィでした。
彼らはクラシック音楽の形式や伝統にしばられず、まるでロックバンドのような熱気と自由さで、観客の心に火をつけました。時代もジャンルも越えた音楽がさまざまな壁を壊し、集まった人々の心をひとつにしていったのです。100チェロはイタリアを飛び出し、世界でも成功を収めました。ブダペスト、ドバイ、マドリード・・・日本での開催は、2019年の東京公演に続き今回の堺公演が2回目になります。
番組では、本番での演奏はもとより、熱気あふれるリハーサルにも密着。参加した人々の変化を追ったドキュメントや、日本滞在中のソッリマの貴重な映像やインタビューも交えて、「100チェロ」がもつ圧倒的な魅力を4K撮影の美しい映像で描いていきます。
*ジョヴァンニ・ソッリマ(Giovanni Sollima, 1962~)
イタリア・シチリア島出身のチェリスト。音楽一家に生まれ、パレルモ音楽院やシュトゥットガルト音楽演劇大学などでクラシック音楽を本格的に学んだ。卓越したテクニックと表現力で世界中のオーケストラと共演する一方、作曲家としても多くの作品を残す。ロック、ジャズ、民族音楽など、ジャンルの垣根を越える音楽スタイルで知られ「チェロのロックスター」とも呼ばれる。


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【曲目】
無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード(バッハ)、Terra Aria(ソッリマ)、Strike the Viol(パーセル)、世界を売った男(デヴィッド・ボウイ)、ピアノ協奏曲 第2番第3楽章(ブラームス)、Another Brick in the Wall, Part II(ピンク・フロイド)、Smells Like Teen Spirit(ニルヴァーナ)、神よ、アフリカに祝福を(ソントンガ)ほか
関連番組
『クラシック倶楽部 ジョヴァンニ・ソッリマ 無伴奏チェロ・リサイタル』
▼BS:6月25日(水) 朝5:00
▼BSP4K:6月25日(水) 朝6:15
唯一無二の演奏スタイルで聴衆を魅了する世界的チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマが登場。
オリジナル楽曲から古典・ロックまでジャンルを超えたソッリマの音楽を披露する。
【曲目】ヘル1、ファンダンゴ、ラメンタチオ(ソッリマ)無伴奏チェロ組曲第4番(バッハ)、
エンジェル(ジミ・ヘンドリックス)ほか
【演奏】ジョヴァンニ・ソッリマ(チェロ)
【収録】2025年3月26 日本製鉄紀尾井ホール

