<2025年2月24日 岐阜・バロー文化ホール(多治見市文化会館)> 「ららら♪クラブ」読者のみなさまは、2台ピアノや連弾、すなわち「ピアノ4手」の演奏を聴いたことがあるだろうか。ピアノ・ソロや、オーケストラとピアノが共演するピアノ協奏曲という演奏形態になじみはあっても、案外、ピアノ4手は実演で聴いたことがない……という方も多いのではないだろうか。本公演では、ザルツブルグ音楽祭をはじめ国内外で活躍し、特に室内楽の分野で高い評価を受けている古田友哉と、第16回エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクールにて優勝を果たしたことをきっかけに国際的な活躍の場を広げている髙木竜馬が、音楽の新たな地平を拓く。
プログラムとして予定されているのは、シューベルト最晩年の作品である《幻想曲》ヘ短調や、ワーグナーの歌劇《タンホイザー》より〈序曲〉など、ロマン派の作品だ。シューベルトの《幻想曲》は、ピアノ連弾のために書かれた作品の最高傑作に位置付けられる。ソナタ形式と、多楽章ソナタを融合させた独特の形式もまた、若くしてこの世を去ったシューベルトの革新性を今に伝えている。
ワーグナーの歌劇《タンホイザー》より〈序曲〉は、指揮者兼作曲家のハンス・フォン・ビューローの編曲による2台ピアノ版が披露される。オーケストラの雄大さと色彩感を最大限引き出している原曲の魅力を、2台ピアノがどのように引き出しているかをぜひ体感してほしい。
ふたりのピアニストのコンビネーションと、熱い音楽的な対話に、大いに期待したい。
<文・加藤新平>
公演名 | 古田友哉・髙木竜馬 デュオリサイタル「四手で綴る音の葉」 |
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日時 | 2025年2月24日(月・休) 15:00開演(14:00開場) |
会場 | バロー文化ホール(多治見市文化会館) 小ホール |
出演 | [ピアノ]古田友哉・髙木竜馬 |
プログラム | ワーグナー(ハンス・フォン・ビューロー編):歌劇《タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦》より〈序曲〉 シューベルト:幻想曲へ短調 D940 ほか |
チケット | 全席自由:2,000円 U25 1,000円 |
お問い合わせ | バロー文化ホール(多治見市文化会館) TEL:0572-23-2600 |