<12月21日 東京・三鷹市芸術文化センター> サクソフォンの上野耕平、ピアノの山中惇史、パーカッションの石若駿。その共通点は、1990年代前半に生まれ、東京藝術大学で学び実力を認め合った友人であり、それぞれの音楽ジャンルの最前線で活躍する音楽家である。そんな勢いのある3人の音楽家が集まるコンサートが、12月に三鷹で開催される。
現在、チラシに発表されている演奏曲目は3曲あるが、なかでも注目なのは、吉松隆作曲の《サイバーバード協奏曲》だろう。この曲は、上野の師である須川展也のために書かれた作品ではあるが、彼ら3人にとっても非常に重要なレパートリーだ。2019年に発売されたアンドレア・バッティストーニ指揮、東京フィルハーモニー交響楽団のCDでも、今回と同じ3人がソリストを務めている。その後コロナ禍での演奏会の延期を経て、2021年に同じく3人でトリオ版も演奏されている。それから3年がたち、さらなる飛躍を遂げた3人の演奏は、より磨きのかかった演奏を聴かせてくれることまちがいなしだ。
進化を続ける無限大のエネルギーの塊たちが、今回はどのような音楽を聞かせてくれるだろうか。都内では、年末にも非常に多くのコンサートが開催されるが、こちらのコンサートは必ずチェックしてほしい。
<文・鈴木智之>
- ■ 公演名
上野耕平 × 山中惇史 × 石若 駿
■ 日時
12月21日(土) 16:00開演(15:30開場)
■ 会場
三鷹市芸術文化センター 風のホール
■ 出演
[サクソフォン]上野耕平
[ピアノ]山中惇史
[パーカッション]石若駿
■ プログラム
吉松隆:サイバーバード協奏曲
J.S.バッハ:G線上のアリア
石若駿:Playgroundz
ほか
■ チケット
全席指定:S席5,000円 A席4,000円
■ お問い合わせ
三鷹市芸術文化センターチケットカウンター
TEL:0422-47-5122
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