<2025年1月26日 石川県立音楽堂> 2022年にロン=ティボー国際コンクールにおいて第1位、聴衆賞、評論家賞を受賞して以来、国際的な活躍を続けている亀井聖矢が、2025年の1月にオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)とタッグを組む。
ロン=ティボー国際コンクールで亀井が栄冠をつかんだときに演奏した作品である、サン=サーンスのピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 《エジプト風》を、アントニオ・メンデス率いるOEKとともに披露する。サン=サーンス自身の演奏活動50周年を記念して書かれた本作は、避寒地として訪れていたエジプトのカイロで作曲された。軽快で爽やかな印象の作品だが、ピアノ独奏パートに求められる技量はかなり高い。亀井がロン=ティボーの頂点に立つために選んだことも納得できる作品だ。
本公演では、シューマンの《序曲、スケルツォと終曲》、ブラームスの交響曲第3番 ヘ長調も演奏される。シューマンの作品は、交響曲のようで交響曲ではない……という独特なもの。全編が明るくリズミカルな作風で統一されている。ブラームスの交響曲第3番は、ヘ長調の作品でありながら、第1楽章の冒頭からヘ短調の軸になる「変イ」の音が支配的で、長調と短調の狭間を縫うように進む書法が特徴。第3楽章はイングリッド・バーグマン主演の映画『さよならをもう一度』で使用されたことでも知られている。
本公演のチケットが残り少なくなってきているとの情報が入っている。チケットのご購入はお早めに!
<文・加藤新平>
- ■ 公演名
- オーケストラ・アンサンブル金沢 第490回定期公演マイスター・シリーズ
- ■ 日時
- 2025年1月26日(日) 14:00開演(13:00開場)
- ■ 会場
- 石川県立音楽堂 コンサートホール
- ■ 出演
- [指揮]アントニオ・メンデス
- [ピアノ]亀井聖矢
- [管弦楽]オーケストラ・アンサンブル金沢
- ■ プログラム
- シューマン:序曲、スケルツォと終曲 ホ長調 Op.52
- サン=サーンス:ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 Op.103 《エジプト風》
- ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
- ■ チケット
- 全席指定:SS席7,000円 S席6,000円 A席5,000円 ビスタ席3,000円 3階席バルコニー1,500円
- U25すべての席が前日より半額
- ■ お問い合わせ
- 石川県立音楽堂チケットボックス
- TEL:076-232-8632
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