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<4月30日 東京・サントリーホール ほか> 日本を代表するピアニスト清水和音の「三大ピアノ協奏曲の響宴」が、2025年で通算16回目を迎える。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73《皇帝》、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23、そしてラフマニノフのピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18、19世紀と20世紀を代表するピアノ協奏曲の名曲にして大曲3つをひと晩で弾き切るというのだから、そのパワーとエネルギーは想像を絶するものがある。
ところで、「ららら♪クラブ」読者のみなさま、「皇帝」「チャイコの1番」「ラフマの2番」をじっくりお聴きになったことはおありだろうか。案外、3曲とも冒頭だけ覚えている……とか、ラフマの2番は終楽章のクライマックスの印象が強烈で……という方も多いのではないだろうか。
《皇帝》は、穏やかで美しい第2楽章から、喜びを爆発させる第3楽章へとなだれ込む瞬間こそベートーヴェンの真骨頂。チャイコフスキーの作品では、第3楽章の第1主題を貫くウクライナ民謡の響きを感じてほしい。そしてラフマニノフの作品は、第2楽章の甘美さに身を委ねてほしい。
音楽史に燦然と輝くピアノ協奏曲の傑作を1公演で3曲聴ける、まさに贅沢の極みともいうべきコンサートは、春の東京起点に、ゴールデンウィークの広島、そして初夏の大阪へと駆けてゆく。間をおいて、冬の札幌で2025年公演を締めくくる。
堅実な音楽づくりで定評のある梅田俊明(あの『のだめカンタービレ』ドラマ版の指揮指導と演奏を担当したことでも知られる)が、東京フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、そして札幌交響楽団のタクトを執る。同じソリスト、指揮者、そして同じ曲目で複数のオーケストラを聴き比べる、という楽しみ方も提案したい。
<文・加藤新平>
公演名 | 三大ピアノ協奏曲の響宴 |
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日時・会場 |
●4月30日(水) 18:30開演(17:45開場) サントリーホール 大ホール ●5月4日(日) 14:00開演(13:00開場) 広島文化学園HBGホール ●5月24日(土) 14:00開演(13:00開場) ザ・シンフォニーホール ●12月6日(土) 14:00開演(13:15開場) 札幌コンサートホールKitara 大ホール |
出演 |
[ピアノ]清水和音 [指揮]梅田俊明 [管弦楽]東京フィルハーモニー交響楽団【東京公演】、広島交響楽団【広島公演】、大阪フィルハーモニー交響楽団【大阪公演】、札幌交響楽団【札幌公演】 |
プログラム |
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73《皇帝》 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 ※曲目は変更になる可能性があります。 |
チケット |
【東京公演】全席指定:S席8,800円 A席7,700円 B席6,600円 P席5,500円 【広島公演】全席指定:S席7,700円 A席6,600円 B席5,500円 U-25席(引換券)3300円 【大阪公演】全席指定:S席8,000円 A席7,000円 B席6,000円 C席4,500円 【札幌公演】全席指定:S席7,700円 A席6,600円 B席5,500円 C席4,400円 ※札幌公演は2025年夏ごろ発売予定 |
お問い合わせ |
【東京公演】サンライズプロモーション東京 TEL:0570-00-3337(平日12:00~15:00) 【広島公演】RCC事業部 TEL:082-222-1133(平日10:00~17:00) 【大阪公演】キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888(土日祝休・12:00~17:00) 【札幌公演】オフィス・ワン TEL:011-612-8696(土日祝休・10:30~17:00) |