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HOMEインタビュー番組ファンから~ピアニスト 清塚信也さん<後編>
インタビュー2018.12.20

番組ファンから~ピアニスト 清塚信也さん<後編>

©hijika

卓越したピアノ演奏はもとより、知識とユーモアを交えたトークも人気のピアニストで作曲家の清塚信也さん。クラシックの魅力をわかりやすい解説とトークで伝えるEテレ「ららら♪クラシック」でも、その魅力を存分に発揮。司会の高橋克典さんとの軽妙なやりとりも見どころの一つだ。

ショパンもリストも“ライバル”なんです

「高橋さんは、聞き上手なMCという側面をカメラの前では出していらっしゃいますが、撮影合間にいろんなお話をしてくださる音楽への造詣がとても深い方。カメラが回っていないところで高橋さんがしてくださる音楽の話だけで、番組が1本できるんじゃないか?と思うほどよくご存知です。やはり“聞き上手”というのは物知りで、自分でもしゃべれるぐらいの知識や経験的蓄積がないと、ただ相槌を打つだけではだめなんだなぁと思いましたね。とても素敵で聡明な高橋さんとご一緒できるのも収録に臨む際の大きな楽しみです」

登場回ではテーマごとにクラシックの名曲を披露。まるでピアノが体の一部であるかのような演奏で鮮やかに魅了するが、「実は、人の曲を弾くのはあまり好きじゃないんです」と明かす。

「ショパンを弾くからにはショパンらしさを忠実に表現して、ショパンの演奏をほうふつさせるのがクラシックの魅力です。でもそれは僕にとって、どこかきゅうくつなところがあるんです。ショパンもリストも尊敬してるし、彼らの音楽は好きなんですけど、僕にとってはどちらかというとライバルですしね。ただそれも自作曲で自分の表現をできるようになってからは、同じ作曲家としての目線で新たな魅力を感じたり、名曲も『俺だったらここはこうするな』という感覚で弾けるようになってきたので楽しくはなってきました」

劇伴音楽の作曲は大切な表現の場所

そんな清塚さんが自らの情熱のままに手がけ、伸び伸びと奏でる劇伴音楽は多くの人を惹きつけ、自作の劇伴音楽をまとめたアルバム(2015)は国内外のヒットチャートを席捲。2015年と2017年に放送されたドラマ「コウノドリ」のメインテーマ「Baby,God Bless you」(2015)、「For Tomorrow」(2017)は、クラシックファンでなくとも耳にしたことがあるはずだ。

「クラシックの世界では今も、コンサートやCDのプログラムで、ショパンやベートーヴェンの楽曲に並べて自分の曲を入れるのはどこかタブーなんです。彼らが偉大であるがゆえに、おこがましいと思われることがあるんですね。でも、ドラマや映画で劇伴音楽を作曲させてもらうと、それを世に出していい理由ができますよね。自分の表現は自分の曲でやることがすごく大事だと思うので、“その楽曲を演奏する動機”をいただける劇伴音楽は、僕にとって非常に心強い後ろ盾です」

敬愛の念を込めて、バッハの楽曲を僕色に染めました

クラシックの魅力を骨の髄からわかった上で、「音楽の魅力は新作にある。今回、どういう曲を初めて聴かせてくれるのか!?というワクワク感が音楽の醍醐味」と語る清塚さん。バッハとモーツァルト、ベートーヴェンの曲を収めた最新アルバム『connect』にもそんな思いを加味し、大胆な手法を実現している。

「バッハはピアノが発明される以前に生まれ、音の強弱の変化に乏しいチェンバロやオルガンで作曲や演奏をした人。現在のグランドピアノは強弱をつけたり音を長く伸ばすなどいろんなことができますが、クラシックの演奏者がグランドピアノでバッハの曲を弾くときは、バッハらしさを出すためにあえて音を短く切るなど、当時はできなかった技巧を制限して演奏を再現するんです。でも僕は今回、それを全部とっぱらって、バッハの曲をひとつの音楽として消化してみたいと思ったんですよね。バッハのチェンバロを真似てピアノを弾いたところでチェンバロにはならないんじゃないか、という大きな諦めと開き直りを両手に、グランドピアノの機能もすべて駆使してバッハをドラマティックに弾いてみたい!という思いで演奏しました」

歴史あるものに新たな息吹を吹き込み、バッハを現代に引き寄せる一方で、音楽にすべてを捧げてきた清塚さんだからこそ寄り添わずにいられないモーツァルトの素顔も表現。

「モーツァルトといえば、『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』のように軽やかできらびやかで貴族の宮廷に似合う美しい音楽が多いじゃないですか。でも僕は、彼が仕事や生活のことを考えず、自由に自分のことを表現する曲を作ってごらん?と言われたら、きっとものすごく暗い、苦悩や不安や絶望感に満ちた曲をうたったんじゃないかと思うんです。モーツァルトが作曲したオペラ『ドン・ジョヴァンニ』の、自分が誘惑した女の父親の亡霊によって地獄に引きずりこまれるシーンなんかを見ると彼の恐怖がよくわかるんですが、彼は死ぬまで父親が怖くて、コンプレックスとトラウマ満載の人生を送っているんですよね。実は『運命』を作ったベートーヴェンを凌駕するほどの絶望感や悲しみがモーツァルトの中にはあって、それが『レクイエム』みたいな曲としてときどきこぼれ落ちたんだと思う。今回僕が入れた『ピアノソナタ第14番 ハ短調k.457』は、本当のモーツァルトの言葉はここにあるんじゃないか、と感じさせる曲。“コネクト”には“つなぐ”という意味合いがありますが、みなさんを本当のモーツァルトにコネクトしたいと思って入れました」

クラシック音楽が“腑に落ちる”のは大きな快感

さまざまなワクワクが詰まった最新アルバムをひっさげて、『清塚信也 コンサートツアー2019 connect』が2019年1月からスタート。

「クラシック音楽という古いものや文化が“腑に落ちる”という形で体に入ってくるのは、言いようのない快感です。いろんな音楽に僕がコネクターとしてみなさんをコネクトできればいいなと思うし、ぜひそれを体感しにきてほしいですね。同じく“生のよさ”というのも“来てみてわかるから”(笑)、という感じ。『ああ、やっぱり違うんだな』という言葉にしづらい部分を体で感じてください」

よりワクワク感が増すクラシックコンサートの楽しみ方も教えてくれた。

「クラシックコンサートって、どちらかというと“あの曲が聴きたい” “この曲をやるなら行こう”と思って行かれる方が多いと思うんです。何百年も愛されてきた曲のパワーはものすごいものがありますから。でも最終的には、お聴きに行かれるコンサートのソリストがどんなキャラクターで、どういう思いで弾いているかを想像しながら聴くのが一番楽しいと思います。なぜなら、クラシックの曲は昔のもので作者も亡くなっていて、唯一、今生きているのが演奏者たちなので。楽曲によってはソリストの情報がないほうがいい場合もあるかもしれないけれど、弾き手のキャラクターを知ることで、曲の味わいや受け取り方が大きく変わってくるんです。そこに面白さを見出すとより音楽が楽しくなるので、歴史ある曲も“弾き手の言葉”として聴いてもらえたらなと思います」 (文・浜野雪江)

ニューアルバム『connect』(12月12日発売)

■清塚信也(きよづか・しんや)
5歳よりクラシックピアノの英才教育を受ける。中村紘子、加藤伸佳、セルゲイ・ドレンスキーに師事。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を首席で卒業後、モスクワ音楽院に留学。2000年第1回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 第1位、2004年第1回イタリアピアノコンコルソ金賞、2005年日本ショパン協会主催ショパンピアノコンクール第1位など、数々の賞を受賞。人気ドラマ「のだめカンタービレ」にて玉木宏演じる「千秋真一」の吹き替え演奏を担当し、脚光を浴びる。ポーランド国立放送交響楽団など国内外の数多くのオーケストラとの協演する傍ら、知識とユーモアを交えた話術と繊細かつダイナミックな演奏で全国の聴衆を魅了し、年間100本以上の演奏活動を展開。2018年のコンサートツアー(全国8ヶ所11公演)では全国完売となり大盛況のうちに終わる。
2013年には映画『さよならドビュッシー』で岬洋介役として俳優デビューし、2015年9月公開映画「ポプラの秋」ではメインテーマおよび劇伴音楽の作曲&演奏を手掛け、TBS系 金曜ドラマ『コウノドリ』(2015)(2017)ではピアノテーマおよび監修を手掛けるほか、役者として出演も果たす。2017年1月公開映画「新宿スワンⅡ」、2018年5月に東京・日生劇場ほかで開催した舞台「シラノ・ド・ベルジュラック」で劇中音楽を担当するなど作曲家としても活動の幅を広げ、『Fantasy on Ice』(2017)(2018)では、世界的なフィギュアスケーターと共演するなどマルチピアニストとして活躍。
2016年発売のアルバム『KIYOZUKA』がBillboard Japan「クラシック部門1位」を獲得。2017年発売のアルバム『For Tomorrow』もオリコン・ウィークリー・ランキング「クラシック部門1位」を獲得。2018年12月12日ニューアルバム「connect」を発売。

オフィシャルサイト
清塚信也コンサートツアー2019 connect

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