＜3月25日　東京芸術劇場／3月26日　神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホール＞　2009年、首都圏の音楽大学の相互協力と交流を目的として始まった「音楽大学オーケストラ・フェスティバル」は、東京芸術劇場とミューザ川崎シンフォニーホールを舞台に各大学がその力を発揮するビッグイベントである。さらなる交流の活性化を目指して誕生した企画「音楽大学フェスティバル・オーケストラ」も今回で12回目を迎えた。
　上野学園大学、国立音楽大学、昭和音楽大学、洗足学園音楽大学、 東京音楽大学、東京藝術大学、東邦音楽大学、桐朋学園大学、武蔵野音楽大学（五十音順）から選抜されたメンバーによる特別なオーケストラが、井上道義の指揮のもとに挑む作品は、ヨーゼフ・シュトラウスのワルツ《天体の音楽》、伊福部昭の《シンフォニア・タプカーラ》、そしてイゴール・ストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》。その共通項は「舞踊」だ。
　春の日のひととき、若き才能が結集したスペシャルなオーケストラのサウンドに心躍る、という過ごし方はいかがだろうか。

＜文・住吉亜蘭＞

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