第7回仙台国際音楽コンクール 最高位受賞記念リサイタル

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 <9月9日、21日 東京・浜離宮朝日ホール>仙台国際音楽コンクールは2001年から3年おきに行われているコンクールである。ピアノとヴァイオリンの2部門で、課題曲は協奏曲を中心としており、毎回レベルの高い戦いが繰り広げられる。予備審査を通過した参加者たちは旅費補助や宿泊補助も受けられるなど参加者にとっても大変手厚く、入賞者はその後多くの演奏の機会に恵まれるなど、登竜門としての役割を存分に果たしている。今回ご紹介するのは第7回(2019年)のピアノ部門優勝者チェ・ヒョンロクとヴァイオリン部門最高位シャノン・リー、それぞれの受賞記念リサイタルである。浜離宮朝日ホールにて、9月9日(金)にチェ・ヒョンロク、9月21日(水)にシャノン・リーの公演が開催される。
 チェがコンクールのファイナルで披露したチャイコフスキーの《ピアノ協奏曲第1番》は、さまざまな音色を自在に扱い、歌心に溢れたスケールの大きな演奏で、ぐいぐいとオーケストラを巻き込んでいく様は圧巻であった。今回のリサイタルではラヴェルの作品に加えショパンの《24の前奏曲集》Op.28と、ソロリサイタルとしては王道であるメジャーなプログラムが組まれていて、彼がどんな音色を引き出すのか大変楽しみである。
 一方のリーの華奢な印象からは想像もできないほどパワフルで情熱的な演奏は、時には理性的に、時には妖艶な音色で聴衆の心に迫ってくる。オーケストラとのアンサンブルも絶妙で、そのバランス感覚は素晴らしい、の一言に尽きる。この若さでこれだけの表現力を持ち合わせているのは驚異的であるが、コンクールからさらに3年経った今、さらに大きく成長しているであろう。リサイタルのプログラムはいずれも難曲揃い。高度なテクニックを必要とするものがある一方で、深い精神性を必要とするものも選曲されており、まさに怖いもの知らずのプログラム! 若さと実力を兼ね備えた者にしかできないコンサートは記憶に残る一夜となりそうである。

<文・尾崎羽奈>

第7回仙台国際音楽コンクール最高位受賞記念
チェ・ヒョンロク ピアノリサイタル

日時 9月9日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場 浜離宮朝日ホール
出演 [ピアノ]チェ・ヒョンロク
プログラム ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
     夜のガスパール
ショパン:24の前奏曲集 op.28
チケット 全席指定 3,000円
詳細 こちらから
お問い合わせ 仙台市市民文化事業団音楽振興課
TEL:022-727-1872(平日9:30~17:00)

第7回仙台国際音楽コンクール最高位受賞記念
シャノン・リー ヴァイオリンリサイタル

日時 9月21日(水) 19:00開演(18:30開場)
会場 浜離宮朝日ホール
出演 [ヴァイオリン]シャノン・リー
[ピアノ]ジェシカ・オズボーン
プログラム バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 Sz76
武満徹:妖精の距離
エルンスト:シューベルトの「魔王」による大奇想曲 op.26
リスト(ミルシュタイン編):コンソレーション(慰め)第3番 変ニ長調 S172-3
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ト長調 op.27-5
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 op.100
チケット 全席指定 3,000円
詳細 こちらから
お問い合わせ 仙台市市民文化事業団音楽振興課
TEL:022-727-1872(平日9:30~17:00)

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