The Road to 2027
仲道郁代 ピアノ・リサイタル 知の泉

 <5月29日 東京・サントリーホール>デビュー30周年を超えてもなお、音楽の真髄を求め続けるピアニスト、仲道郁代。そんな彼女が10年をかけて取り組んでいるのが「The Road to 2027」というプロジェクトです。ベートーヴェンの没後200年と自身の演奏活動40周年が重なる2027年に向けて、彼女が構想した全20回のプログラムによって構成されています。さらに同プロジェクトは春と秋の2つのシリーズがあり、春のシリーズではベートーヴェンを核とし、秋のシリーズではピアニズムの新境地に挑みます。
 今回の公演は「知の泉」というタイトルが付けられ、文学や絵画との関わりが深い4つの作品が並んでいます。1曲めは〈テンペスト〉の愛称でも知られるベートーベンの《ピアノ・ソナタ第17番》。弟子に作品の解釈を求められたベートーヴェンが「シェイクスピアのテンペストを読みなさい」と答えたことに由来しています。2曲めのショパン《バラード第1番》は、ポーランドの詩人、アダム・ミツキェヴィチの作品にインスピレーションを受けて作られたと言われています。3曲めはタイトルにもなっているリストの《ダンテを読んで》。作曲家自身がイタリアの文豪ダンテの「神曲」を元に作曲しました。最後のムソルグスキーの《展覧会の絵》は、彼の友人で画家のヴィクトル・ハルトマンの遺作展で目にした絵画を元に作曲されました。
 彼女は公演にあたって「芸術が持つ概念を作曲家たちは音楽でもって立ち昇らせる」という言葉を寄せています。そしてその音が満ちていく様こそが「知の泉」だとも。昨年、仲道の音楽家としての弛まぬ進化と、昨年開催された同プロジェクトの「幻想曲の模様」に対してそれぞれ文化庁長官表彰、文化庁芸術祭 大賞を受賞しました。彼女が紡ぎ出す豊潤な音楽の世界を聴きに、ぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか?

<文・ららら♪クラブ編集部>

公演名 The Road to 2027
仲道郁代 ピアノ・リサイタル 知の泉
日時 5月29日(日) 14:00開演(13:00開場)
会場 サントリーホール
プログラム ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第17番〈テンペスト〉 Op.31-2
ショパン: バラード第1番 Op.23
リスト: ダンテを読んで S.161-7
ムソルグスキー : 組曲《展覧会の絵》
チケット 全席指定:S席6,000円 A席5,000円 B席4,000円
お問い合わせ ジャパン・アーツぴあ
TEL:0570-00-1212

詳細はこちら

シェア!