千住真理子 ヴァイオリンリサイタル

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 <4月16日 神奈川・関内ホール>2020年にデビュー45周年を迎えたヴァイオリニストの千住真理子。海外の有名オーケストラと共演・ツアーを重ねる一方、「日本のうた」「アヴェ・マリア」「蛍の光~ピースフル・メロディ」を始めとした親しみやすい小品を集めたアルバムをリリースするなど、幅広くクラシックの魅力を伝えるヴァイオリニストである。同公演では、美しい小品をあつめ、彼女の魅力がいかんなく発揮されるプログラムが組まれている。
 所有楽器のストラディバリウス「デュランティ」の響きも必聴ポイントだ。この名器は1716年にヴァイオリンの名工A.ストラディバリによって製作され、美術の造詣が深かったローマ法王クレメンス14世が最初の所有者となった。その後数名のコレクターの手を経て、千住真理子氏の手元にたどり着いた。ヴァイオリンは名工の古い作品ほど価値が高いとされる。名器とされる楽器には多くの人に弾かれ引き継がれてきた楽器と、ほとんど弾かれていない楽器の2種類にわけることができる。前者は、前の所有者が良い音を引き出し育てたものであるため(特に前の所有者が上手に弾く人であるほど)、よく鳴るようになっているが、たくさん弾かれるということは楽器が消耗することを意味する。「デュランティ」は後者にあたり、コレクターのもとを渡り歩いてきたため、ほぼ新品のまま300年の時を経た稀有な楽器である。
 千住真理子氏は「デュランティ」についてホームページの中で以下のように述べている。「私の手元に来るまで、ほとんど弾かれたことの無い楽器だったので、自分の弾いた音がそのまま伝わります。いままで使っていた楽器とは、音の出し方、音楽の作り方、すべてを変える必要がありました。今までのような小細工は利かずむしろ邪魔です。何もかも、ゼロに戻って一からやり直すことになりました。人生観もかわりました。私のところにきてくれた楽器にたいして、誠意を持って接するために、全身全霊をかけたい。私の今から先の人生すべてを、音楽にかけてもまだ足りないくらいだと思います。必死になって私のすべてをヴァイオリンに捧げているところです」
 楽器にまつわるストーリーとともに、紡ぎだされる美しいヴァイオリンの音色をたっぷりとご堪能いただきたいコンサートである。

<文・尾崎羽奈>

公演名 千住真理子 ヴァイオリンリサイタル
日時 4月16日(土)  14:00開演
会場 関内ホール 大ホール
出演 [ヴァイオリン]千住真理子
[ピアノ]丸山 滋
プログラム ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番
クライスラー:愛の喜び/愛の悲しみ
モンティ:チャルダッシュ 他
チケット 全席指定:4,000円
お問い合わせ 横浜市市民文化会館 関内ホール
TEL:045-662-8411

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