第20回 齋藤秀雄メモリアル基金賞 受賞者決定
笹沼 樹(チェロ)/原田 慶太楼(指揮)


 チェロ奏者の笹沼樹と指揮者の原田慶太楼が、「齋藤秀雄メモリアル基金賞」をそれぞれチェロ部門と指揮部門にて受賞しました。この「齋藤秀雄メモリアル基金賞」は公益財団法人ソニー音楽財団が創設したもので、チェリスト・指揮者・教育者として日本の音楽界に大きな貢献を果した故・齋藤秀雄に因み、将来の活躍が期待される若手チェリストおよび指揮者に贈られます。これまでの受賞者にはチェロ部門で遠藤真理、長谷川陽子、鈴木秀美が、指揮部門では大野和士、広上淳一、沼尻竜典など、現在の音楽界を牽引する方々が名を連ねています。
 今回賞者した笹沼と原田の昨今の活躍は目覚しく、コロナ禍にあっても精力的に活動を続けています(ららら♪クラブでのインタビューはこちら:笹沼さん 原田さん)。

◆<笹沼 樹 氏>

「この度は名誉ある齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞者に選出してくださりありがとうございます。受賞の連絡を受け、日頃から私の活動を応援し、見守ってくださっている先生方、様々な企画、機会を作ってくださる方々、家族、仲間への感謝の念が改めて込み上げました。齋藤先生がお生まれになってから今年で120年が経ち、当時出来たてだった新曲は近代作品となり、それに続いて素晴らしい作曲家の現代作品が多く世に出ています。それだけでなくコロナ禍の影響もあり配信やソーシャルメディアでの発信が大きな役割を持つなど、芸術家が置かれる環境は激変しています。この先もさらに進化していくであろう音楽界において自分ができることは何かを常に自分に問いかけ、先生方から授かったものを継承して参ります」

◆<原田 慶太楼 氏>

「この度は齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞することが出来、大変光栄です。世界中で、齋藤秀雄先生の指揮法は音楽作りに大きな影響を与えてきました。私はそのレジェンドに直にお会いすることは叶いませんでしたが、彼の指導法は継承され、高く評価されており、今でも美しい音楽を生み出しています。齋藤先生とマエストロ小澤のおかげで、私のような若い日本人指揮者が海外でのキャリアを積むチャンスを得ることが出来ております。まだまだ多くの事を学ぶ必要があるため、私の音楽家としての人生をかけてこれからも作曲家の心を具現化し、その作品の魂を蘇らせる努力を続けてまいります。齋藤秀雄メモリアル基金賞を励みに、私は芸術家として引き続き自分のスキルを研ぎ上げ発展させてまいります。ありがとうございました」

齋藤秀雄メモリアル基金賞についてはこちら

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