●このコンサートは終了しました。

　＜3月26日　山口 周南市文化会館 他＞「協奏曲」を広辞苑でひいてみると次のように書かれている。「ピアノ・バイオリン・チェロなど独奏楽器と管弦楽とが合奏する楽曲。独奏楽器の技巧の発揮を目的とした作品が多い。バロック時代には複数の独奏楽器が活躍する合奏協奏曲や独奏楽器のない型もあった。コンチェルト。」
　西洋音楽にはその長い歴史においてたくさんのジャンルが存在するが、300年以上前から変わらず人気を保ち続けているのが「協奏曲」である。どの年代にもまんべんなく傑作が存在することが（それも膨大な数の！）それを裏付けている。管弦楽のダイナミックさとそれを率いるスター（ソリスト）の組み合わせ、独奏楽器の特性を活かした超絶技巧や美しい旋律など、通もクラシック初心者も楽しめる要素が満載である。
　そんな「協奏曲」の魅力を存分に味わえるコンサートツアーが3月下旬から4月初旬にかけて予定されている。ソリストはピアノの辻井伸行とヴァイオリンの三浦文彰と、押しも押されもせぬスターの2人。オーケストラは読売日本交響楽団、指揮者は沼尻竜典、とこれまた日本最高峰の組み合わせである。さらにプログラムはラフマニノフの《ピアノ協奏曲第2番》とチャイコフスキーの《ヴァイオリン協奏曲》という、数ある協奏曲の中でも最もアツい選曲だ。九州・四国・中国地方を駆け抜ける7公演に乞うご期待！

＜文・尾崎羽奈＞

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