若手音楽家の登竜門として知られるスイスの「ジュネーブ国際音楽コンクール」。
今年で75回目となる同コンクールでは10月28日夜、チェロ部門の決勝が行われ、ドイツ在住の上野通明さんが日本人初となる優勝を果たしました。上野さんはルトスワフスキの《チェロ協奏曲》を演奏しました。
幼いころ、世界的なチェロ奏者ヨーヨー・マさんが演奏する映像を見たことからチェロに関心を持ち、5歳から習い始めたという上野さん。これまでも国内外のさまざまな音楽コンクールで入賞し、現在は、ドイツのケルンを拠点に活動しています。こちらは、上野さんが第3回「ららら♪クラシックコンサート」の「魅惑のチェロ特集」に出演してくださった際の演奏です。
上野通明(うえの みちあき)
2009年13歳で第6回若い演奏家のためのチャイコフスキー国際音楽コンクール日本人初の優勝以来、第6回ルーマニア国際音楽コンクール最年少第1位、第21回ヨハネス・ブラームス国際コンクール優勝、第11回ヴィトルト・ルトスワフスキ-国際コンクール第2位等次々と受賞。国内外のオーケストラと多数共演するほか、TV、ラジオにも出演。岩谷時子賞奨励賞、青山音楽賞新人賞受賞。桐朋学園大学SD全額免除特待生として毛利伯郎氏に師事後、現在デュッセルドルフ音楽大学にてピーター・ウィスペルウェイ氏に師事。使用楽器はPaolo Antonio Testore(1758年製・宗次コレクション)