仙台クラシックフェスティバル2021

<10月1日〜3日 宮城・日立システムズホール仙台 他>「せんくら」の愛称で親しまれる仙台クラシックフェスティバルは今年で15回目を迎える。10月1日から3日間、83公演ものコンサートが行われる短期集中型音楽祭。人気アーティストと仙台国際音楽コンクールの入賞者、仙台フィルハーモニー管弦楽団によって圧倒的なパフォーマンスが繰り広げられる。膨大な公演の中から2つほどピックアップしてご紹介する。
 ひとつめは「ロマン・ヴァイオリン 郷古廉&津田裕也」(公演番号1)。実力・人気ともに兼ね備えた日本人ヴァイオリニストといえば、郷古廉。仙台出身の彼は圧倒的なスケールと幅広い表現力で最も注目されている若手ヴァイオリニストである。ピアノの津田裕也は第3回仙台国際音楽コンクールの覇者。若くして東京藝術大学に准教授として迎えられ教鞭をとる他、卓越したアンサンブルで、多くの著名な弦楽器奏者から厚い信頼を寄せられているピアニストでもある。そんな実力派の2人によってブラームスの《雨の歌》をはじめ、他にもドヴォルザーク、マーラーの小品とが演奏されるというのがこのコンサート。ヴァイオリンの協奏曲や有名なソナタを聴く機会はたくさんあるが、こうした珠玉の小品たちで構成されるのも音楽祭ならではのプログラミングである。
 ふたつめは「大崎市出身・N響首席奏者 伊藤圭 クラリネット・リサイタルⅢ~ロマン派音楽に酔う!~」(公演番号65)。宮城県出身、現在NHK交響楽団で首席クラリネット奏者を務める伊藤圭。国内でもっとも巧いクラリネット奏者のひとりといえるほどの実力者だ。クラリネットという楽器は比較的新しい楽器である。モーツァルトの時代に急速に発達し、ダイナミックスレンジの幅が広く多彩な表現が可能なこの楽器は、モーツァルトをはじめブラームス、サン=サーンス、プーランクなど、多くの大作曲家に愛された。このコンサートでは音楽史上でも格別の友情関係にあったブラームスとクララの2人の作品が取り上げられる。ブラームスは晩年になって2つのクラリネット・ソナタとクラリネット五重奏曲を作曲したが、いずれも名曲である。今回は《クラリネット・ソナタ 第1番》が演奏される。クララ・シューマン(ロベルト・シューマン夫人)の《3つのロマンス》と合わせて、クラリネットの魅力を存分に味わっていただきたい。
 すでにチケット完売の人気公演もいくつかあるので、チケットの確保はお早めに。

<文・尾崎羽奈>

ロマン・ヴァイオリン
郷古廉&津田裕也

日時 2021年10月1日(金) 10:45~11:45
(開場 10:00)
会場 日立システムズホール仙台 コンサートホール
出演 [ヴァイオリン]郷古 廉
[ピアノ]津田裕也
プログラム ブラームス:余韻
ドヴォルザーク:ロマンティックな小品
マーラー:記憶
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番「雨の歌」
チケット 一般:1,800円
U-18:1,000円
詳細 こちら
お問い合わせ 事務局:公益財団法人 仙台市市民文化事業団
TEL:022-727-1872

大崎市出身・N響首席奏者
伊藤圭 クラリネット・リサイタルⅢ
~ロマン派音楽に酔う!~

日時 2021年10月3日(日)13:30~14:15
(開場 12:45)
会場 日立システムズホール仙台 交流ホール
出演 [クラリネット]伊藤 圭
[ピアノ]榊原紀保子
曲目 クララ・シューマン:3つのロマンス
ブラームス:クラリネット・ソナタ 第1番
チケット 一般:1,300円
U-18:700円
詳細 こちら
お問い合わせ 事務局:公益財団法人 仙台市市民文化事業団
TEL:022-727-1872

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