知っていますか?「アートにエールを!」

コロナ禍の表現手段として

●このコンサートは終了しました。

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「アートにエールを!」―― このプロジェクトをご存知だろうか?文化の灯を絶やさないための緊急対策として、東京都が実施する芸術文化活動支援事業だ。この事業は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴い、活動を自粛せざるを得ないプロのアーティストやスタッフ等が制作した作品をWeb上に掲載・発信する機会を設けることにより、アーティスト等の活動を支援するとともに、在宅でも芸術文化に触れられる機会の創出を目指している。

はじまり

プロジェクトのはじまりは、緊急事態宣言発令中からだった。「プロとして芸術文化活動に携わるアーティスト等から、自由な発想を基にした動画作品を募集し、専用サイトで配信します。」という告知の元、5月中旬と6月下旬の2回に分けて、それぞれ次のステップで募集が行われた。

<募集からのステップ>
①個人登録 … 参加希望者(アーティスト・スタッフ)による登録
②企画応募 … グループごとまたは各個人で作品(動画)の企画を応募
※企画審査の結果、採択となった後、順次動画作品を提出

応募対象は音楽家、俳優、舞踊・舞踏家、美術家、カメラマン、伝統芸能実演家、演出家、脚本家、舞台監督、照明家、音響家、舞台美術家、制作者、キュレーター、メイクアップアーティスト、舞台衣装家、その他アートワーク、クリエーションに関わるプロフェッショナルを想定し、2万人を上回る芸術活動に携わる様々な職種の方々の募集があった。
▶︎プロジェクト詳細はこちら     

動画作品のこと

 プロジェクトでは、企画応募後、審査を経て採択された応募者の動画が順次特設サイトに公開される仕組みで、現在約3600本の動画が掲載中。今後も掲載本数は増えていくという。

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 このプロジェクトで忘れてはいけないのは、アーティストだけでなく、日々彼らの作品に触れ、応援しようとしている私たちにも扉が開かれている、ということ。読者の方でなかなかコンサートホールに行くことができない、新しいアーティストとの出会いを探している、という方はぜひ、膨大な作品の中から探してみることをオススメしたい。
 視聴サイトでは、様々な検索スタイルが用意されている。特定の名前やグループ名を検索できる、フリーワード検索。その他に、7つのカテゴリからも検索可能で、「音楽」「演劇」「舞踊」「美術」「映像」「伝統芸能」「その他」の中から気になる動画作品を選ぶことも。

音楽に関する動画はこちらから

これから

 最近では、「アーティスト自ら『アートにエールを!』に動画掲載されました!」など、SNSやブログで告知する場面を見かけるようになってきた。そうした投稿をみた際には、ぜひ視聴サイトに訪れて動画を見ていただきたい。掲載作品はこのプロジェクトのために制作・編集された未発表作品ばかり。リモート技術など駆使し、アウトプットするアーティスト自ら動画を作成するという手作り感もまた、これまでにはなかった作品トーンを生み出している。視聴者はきっと、アーティストの今に触れることができるはずだ。コロナ禍でも送り手と受け手が繋がることができるこの場所を大事にし、その循環が今後も広がることを願いたい。
 また、このプロジェクトの今後の取り組みとして、今回2回に渡って行われたいわゆる個人応募(「個人型」)とは異なる、都内の劇場・ホール等で予定していた公演が中止・延期となった団体を支援する、「ステージ型」の応募へと間口を広げていくという。(募集は6/29〜7/10にかけて行われ、現在は締め切り。8/19に結果発表を行った。)「ステージ型」では、新たに劇場・ホール等での無観客公演などを対象とし、より実演に近いかたちに移行できるよう支援の幅を広げる狙いだ。こちらの動画が公開された際には、「個人型」とはまたスケールの違う動画作品が楽しめるようになるだろう。

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