≪クラシックコンサート オンライン・ピックアップ≫

〜世界のホール、音楽祭、オーケストラとアーティスト〜

新型コロナウィルスの影響でコンサートの延期や中止が続いていますが、一方でリモートでのオンライン・セッションや多重録音アプリでの動画セッション、無観客でのライブ配信が増えてきています。そこで、ららら♪クラブでは、国内外のライブ・ストリーミングやアーカイブ配信を行なっているサイトをピックアップしました。お気に入りのアーティストはもちろん、これを機に初めて知るアーティストに出会えるかもしれません。ぜひお試しください。

■バラエティー編■

【medici tv】
フランスを拠点にクラシックに特化した映像ストリーミング・サービスをグローバルに展開する「medici.tv(メディチ・ティービー)」。厳選された話題のコンサート映像を無料で楽しめます。*視聴の際はログインが必要となります。
こちら
また、medici.tv JAPANでは、「サントリーホールARKクラシックス」のコンサートや、佐渡裕とシエナ・ウインド・オーケストラによる人気楽曲の演奏と各パートのワンポイント・レッスン動画などが公開されています。*毎週無料で公開(毎週金曜日更新予定)
こちら

【OperaVision Summer Gala】
コペンハーゲンのロイヤル・デンマーク劇場Kasper Holtenは、夏の夜限定ガラとして、ヨーロッパの8つの主要なオペラ・カンパニーの舞台から個別にキュレートされたライブ・ストリーム「OperaVision Summer Gala」を提供しています。《アンドレア・シェニエ》《リゴレット》《キャンディード》ほか有名作品のアリアはもちろん、ヨーロッパならではの選曲の数々が楽しめます。*7/21(火)19:00まで視聴可能(英語字幕あり。100以上の他の言語への自動翻訳のオプション付き)
こちら

【ジャパン・アーツ】
「Japan Arts Live Streaming+」では、一流演奏家たちのトークを交えた生演奏が、スマートフォンやテレビ、PCで楽しめるコンサートとして配信されています。初回6月22日(月)の森麻季と鈴木優人によるヘンデルやJ.S.バッハの楽曲共演に次いで、6月29日(月)には、金子三勇士によるベートーヴェン、ショパン、リストなどの名曲演奏の配信が予定されています。*各回1,000円(税込)で公開(配信終了後には2週間限定でアーカイブが公開)
こちら

【イープラス】
「Streaming + LIVING ROOM CONCERT」では、クラシック、ジャズ、邦楽の豪華アーティストによるセッションがライブ・ストリーミング配信されています。配信当日の夜8時から翌日夜8時までアーカイブ配信され、期間中何度でも視聴可能。7月8日(水)20:00〜は、宮田 大、三浦一馬、大萩康司、山中惇史が登場します。*配信予定時間 全公演 20:00-21:30配信予定 *視聴チケット 各回¥2,000(税込) ※7/21のみ¥3,000(税込)
こちら

【ARTE Concert】
独仏共同出資のテレビ局ARTEが展開する「ARTE Concert」では、ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)がアーティストや友人たちを自宅に招いたリビング・コンサート「Hope @ Home Hauskonzerte mit Daniel Hope」が公開されています。
こちら
上記の続シリーズ「Hope @ Home ON TOUR」では、ホープ(ヴァイオリン)がクリストフ・イスラエル(ピアノ)を伴い、ドイツ各地の聴衆の前で行ったライブ・コンサートの模様を視聴できます。*5月15日〜7月26日まで、毎週土曜日・日曜日の午後6時(現地時刻)から配信。
こちら

【ドイツ・グラモフォン】
老舗レーベル「ドイツ・グラモフォン」では、3月28日に行われた国際的バーチャル・フェスティバル「World Piano Day – Global Livestream」のハイライト映像を公開しています。出演者:マリア・ジョアン・ピリス、ヴィキングル・オラフソン、ユップ・べヴィン、ヤン・ リシエツキ、 チョ・ソンジン、ルドルフ・ブッフビンダー、シモン・グライヒー、エフゲニー・キーシン、ダニール・トリフォノフ、キット・アームストロング。
こちら
こちら

■音楽ホール編■

【メトロポリタン歌劇場】
「Nightly Met Opera Stream」(Live in HD Series)の無料ストリームが、各日7:30〜翌日7:30(現地時刻)の間配信されています。*配信の詳細はメトロポリタン歌劇場ホームページでご確認ください。
こちら

【べルリン州立歌劇場】
音楽監督ダニエル・バレンボイムを中心とした、シュターツカペレ・ベルリンのメンバーや劇場ピアニストたちによる演奏が配信されています。(オンデマンドでも楽しむことができます)*毎週金曜日19時(現地時刻)から無料で公開 *土曜の同時刻には、不定期でスペシャル・コンサートも配信中。
こちら

【バイエルン国立歌劇場】
「STAATSOPER.TV」では、「Monday Concert」と題したオペラとバレエの無料ライブ・ストリームおよびビデオ・オンデマンドが提供されています。
こちら

【チューリヒ歌劇場】
ワーグナー《さまよえるオランダ人》やドビュッシー《ペレアスとメリザンド》など、オペラやバレエ作品が、3月末から6月末まで無料で配信されています。
こちら

【ウィーン国立歌劇場】
「WIENER STAATSOPER – LIVE AT HOME」では過去の名演が毎日配信されています。ヴェルディ《ドン・カルロ》《リゴレット》のほか、7月1日23:00(現地時刻)からは《ファルスタッフ》が公開予定。*視聴の際はログイン(無料)が必要となります。動画は72時間視聴可能です。
こちら
こちら

【パリ・オペラ座】
パリ・オペラ座では、管弦楽からバレエ、オペラなど、さまざまな舞台映像が配信されています。多くはフランス国内限定のコンテンツですが、2016年6月21日上演の「ムゼット美術館」35周年記念コンサート(オペラ・ガラ)など、日本から視聴できる作品も公開されています。
こちら

【フィラルモニー・ド・パリ】
「Philharmonie de Paris LIVE」はパリの音楽ホールPhilharmonie de Parisが配信するコンテンツです。ヴァレリー・ゲルギエフ指揮ミュンヘン・フィルとディアナ・ダムラウのシュトラウスなど、過去の公演を期間限定で配信中。
こちら

【英国ロイヤル・オペラ】
英国ロイヤル・オペラでは「#Our House to Your House」と題した無料配信が行われています。7月4日〜17日にはプッチーニ《ラ・ボエーム》の配信が予定されています。
こちら

【ロイヤル・アルバート・ホール】
「音楽の殿堂」とも呼ばれる世界最高峰のコンサートホールのひとつ、ロンドンの「ロイヤル・アルバート・ホール」は「ロイヤル・アルバート・ホーム」と名を変え、多彩なプログラムを公開しています。KTタンストールから王立合唱協会まで、ホールにゆかりのあるさまざまなアーティストたちが自宅からリモート出演しています。
こちら

【ウィグモア・ホール】
ロンドンのウィグモア・ホールからはBBCラジオ3とのコラボレーションによる、「ランチタイム・コンサート・シリーズ」のライブHDビデオが公開されています。
6/26(金)21:00(現地時刻)〜は、マーク・パドモアと内田光子が登場しています。*動画はアーカイブ映像として常に視聴可能です。
こちら

【マリインスキー劇場】
6月28日まで閉鎖が続くマリインスキー劇場では、「mariinsky.tv」をプラットフォームとしたオンライン放送を行なっています。ヴァレリー・ゲルギエフとマリインスキー劇場のドキュメンタリーや、過去公演のアーカイブ映像が公開されています。*24時間視聴可能。アクセス時には視聴が終了している場合があります。
こちら
こちら
こちら

【サントリーホール】
サントリーホールではパイプ・オルガンやオーケストラの演奏を、大人から子供までご家庭で楽しめる無料動画「ENJOY! MUSIC プログラム2020特別編」が配信されています。
こちら

【東京文化会館】
「東京文化会館チャンネル」では、これまでに行われた主催公演の記録映像等が期間限定で無料配信されています。
こちら

【水戸芸術館】
指揮者・小澤征爾が館長を務める水戸芸術館では、過去のコンサートや演劇などを楽しめる「おうちで楽しむ水戸芸術館」を無料配信中。クラシック音楽を配信する「水戸芸術館サウンド・ライブラリー」では名手が集う専属楽団「水戸室内管弦楽団」や「新ダヴィッド同盟」による公演が楽しめます。
こちら

【東京芸術劇場】
気鋭の作曲家・藤倉大と東京芸術劇場による異色の音楽祭「”Born Creative” Festival」(通称:ボンクリ・フェス)2017年〜2019年のスペシャル・コンサートから、選りすぐりのアーカイブ映像が無料公開されています。
こちら

【ミューザ川崎シンフォニーホール】
感染症対策を施したコンサートを既に実施しているミューザ川崎。オフィシャル動画ブログ「おうちでミューザ」にて、東京交響楽団メンバー出演による楽器クイズ、パイプオルガン伴奏での「ラジオ体操第一」など、楽しい動画が配信されています。
こちら

■音楽祭編■

【バッハ音楽祭】
今年は中止となった、ライプツィヒで毎年開催されている「バッハ音楽祭(Bachfest)」が「バッハ・マラソン」としてストリーミング配信されています。*毎日16時(現地時刻)から配信予定。
こちら
こちら

【グラインドボーン音楽祭】
無料で世界クラスのオペラを視聴することができます。7月はラヴェル《スペインの時》と《子供と魔法》、R.シュトラウス《ばらの騎士》が公開予定です。
こちら
*毎週日曜日の午後5時(現地時刻)から無料配信。 *各動画は配信日から7日間視聴可能。
こちら

【フェスタ サマーミューザKAWASAKI 2020】
首都圏のオーケストラによる競演が特色の日本を代表するクラシック音楽祭の一つ「フェスタ サマーミューザKAWASAKI 2020」。今年は有料映像配信と有観客公演のハイブリッドで開催とのこと。オープニングは7月23日(木・祝)15:00開演 東京交響楽団指揮:ジョナサン・ノット(有料配信)。
こちら

東京・春・音楽祭】
「東京春祭オンデマンド」では、「東京・春・音楽祭2020」の無観客ライブ・ストリーミング配信公演と無観客でのスタジオ収録公演、13公演の模様が、6月5日(金)から9月4日(金)まで期間限定で配信されています。視覚的にも楽しめる「The Ninth Wave – Ode to Nature 目で聴き、耳で視る『ベートーヴェン』」、ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽、東京春祭チェンバー・オーケストラによる公演など、「春祭」ならではのラインナップを楽しむことができます。
こちら

■オーケストラ編■

【ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団】
「デジタル・コンサート・ホール」をご存知の方は多いかもしれません。主席指揮者キリル・ペトレンコのプレイリストが無料お試し視聴できるサービスのほか、ライブ・ストリーミング中継を有料(サブスクリプション)で視聴することができます。7月5日2:00(日本時間)からはバルトークやショスタコーヴィチほか20世紀前半に書かれた作品を特集したプログラム「ベルリン・フィル・シリーズ:モダン・タイムス」が配信予定です。*視聴の際はユーザー登録が必要です。
こちら

【ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団】
6月7日から7月12日の期間の週末に、サマーフェスティバルとしてホール会場でのライブコンサートが開かれているゲヴァントハウス。アンドリス・ネルソンス指揮による公演アーカイブ映像や、オーケストラ団員によるそれぞれの自宅からのリモート演奏、街頭コンサートの取り組みなどが公開中です。
こちら
こちら

【ボストン交響楽団】
「BSO at Home」では過去の公演の音源を無料で公開しています。レナード・バーンスタインやヴァン・クライバーン、ルドルフ・ゼルキンら巨匠との歴史的名演や、小澤征爾、現在オーケストラを率いるアンドリス・ネルソンスらとBSOとの熱演を楽しむことができます。
こちら

【デトロイト交響楽団】
「DSO REPLAY」では若手指揮者のラファエル・パヤーレから巨匠レナード・スラットキンに至るまで幅広い指揮者のほか、バラエティに富んだ作曲家の作品、客演ソリストのアンコールまで、多数のコンテンツが配信されています。
こちら

【ロンドン交響楽団】
無料アーカイブから過去のコンサート映像が提供されています。各コンテンツは、放送後48時間視聴できます。7月3日(金)21:00(現地時刻)には、「LSO Discovery Friday Lunchtime Concert: From Russia with Love」が配信予定です。
こちら

【読売日本交響楽団】
昨年7月1日にオーチャード・ホールで開催された「展覧会《みんなのミュシャ》開催記念読響プレミアム・コンサート」が期間限定で配信されています。
こちら

【東京交響楽団】
「川崎市&東京交響楽団 Live from Muza! マッチングギフトコンサート」 。東響ではニコニコ生放送における無観客ライブ無料配信を6月後半から7月にかけて3回予定されています。*9月30日までオンライン視聴可能
こちら

東京都交響楽団】
都響ではこれまでの演奏やインタビューなど、以下のコンテンツが無料配信されています。
こちら

【日本フィルハーモニー交響楽団】
過去に催された日本フィルのコンサートの一部がテレビマンユニオンチャンネルのサイトで無料公開されています。「クラシックちょい聴き 日本フィル×テレビマンユニオンチャンネル」。
こちら

【新日本フィルハーモニー交響楽団】
墨田区各所で室内楽作品を収録した「すみだの街角から世界に音楽を!」シリーズが公開されています。
こちら
また、楽団員による企画「シンニチテレワーク部」ではテレワーク中のオーケストラ・メンバーがそれぞれの場所から《パプリカ》や《ウィリアムテル序曲》などが発信されています。
こちら

【仙台フィルハーモニー管弦楽団】
仙台フィルでは、エフエム仙台(Date fm)で放送中の番組「仙台フィル Wave Symphony act V」を仙台フィル公式YouTubeチャンネルで公開中です。*次回:7月19日(日)19:00~(2020年6月7日放送分)配信予定。
こちら
また、主催公演のほか、ホスト・オーケストラを務める「仙台国際音楽コンクール」ファイナルでの様子などの無料動画も配信されています。
こちら

※上記にてご紹介した配信を視聴する際、詳細は各団体のホームページでご確認ください。

(text:武谷あい子)

シェア!